木枯し紋次郎のロケ地


★「第3話 峠に哭いた甲州路」の峠道と、「第17話 無縁仏に明日を見た」の山並みのロケ地は「京都市西京区大枝沓掛町の大枝山もしくは隣接する西山団地」★

「第17話 無縁仏に明日を見た」で、山並みを左から右へパンしていくシーンを繋いでみたもの。


画像A
↑これの大きな画像はこちら
ついで「第3話 峠に哭いた甲州路」の、紋次郎と村娘が峠道を歩くシーン。



これを大雑把に切り貼り合成して、遠景の山並みを明確にしたもの。
(切り貼りの範囲選択がいい加減で、ところどころ階段状の色ちがいになっている)


画像B
画像Aの一部分と、画像Bを並べてみると、同じ山並みであることがわかる。
(カメラ位置が微妙に異なるので、ドンピシャとはいかない)

 
さらに「峠に哭いた甲州路」の、画像Bに続くシーンを繋いでみたもの。
(紋次郎さんにはうまく消えてもらった)


画像C
画像Cの左上部分と画像Bを比較すると、同じ山並みであることがわかる。

 
また画像Aの山並みと、画像Cの山並みも一致する。




以上のことから「峠に哭いた甲州路」の峠道と「無縁仏に明日を見た」の山並みは、同じロケ地であることがわかる。
そこで画像Aと画像Cを繋いでみたのが下の画像。


↑これの大きな画像はこちら

少し色補正をかけて不自然さを減らした。撮影時のカメラ位置が異なるので、すべての風景をピタリと重ねることは不可能。おおむね中間の山並みに合わせているので、遠方や手前の山並みはズレている。

京都近辺の山好きな方のサイトをしらみつぶしに当たった結果、判明した山の名前が下の画像。
(カシミール3Dでもあれば、もっと楽なんだろうな)



方向的には奥が北になる。上の三山がこのように見渡せる場所をあれこれ探した結論が「大枝山」。

当時の大枝山の様子を、国土地理院の「国土変遷アーカイブ」の航空写真で見ると下のとおり。


出典:国土地理院「国土変遷アーカイブ」の航空写真(書き込みを加えたうえ、一部をトリミング加工しております)

1974年撮影の航空写真。大枝山周辺は地山や砂利道ばかりの拓けたスペースが豊富。ロケ地はまずここに間違いないと思われる。映画関係者としては非常に美味しいロケーションだったろう。
・大枝山から西山団地にかけては、標高400m以上の高地で、非常に見通しが良い。
・西山団地はほとんど建物が無いので、現代物の映り込みが少なく、辺鄙さゆえにヤジ馬も集まりにくい。
・国道9号線から連絡道路があるので、アクセスが容易。

ここまで絞り込んだら、現地の画像が欲しいところだが、現在の大枝山は樹木が伸びて、あまり眺望がよくないらしい。また西山団地は「関係者以外立入禁止」だそうで、グーグルのストリートビューすら入っていない。

どなたか物好きな方、行って写真を撮ってきませんか?

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