日本大学通信教育部・商学部・商業学科
教職課程レポート

科目「簿記論T」

課題「勘定科目を貸借対照表勘定、損益計算
書勘定に分類して、体系的に説明しなさい。
なお特殊な勘定についても説明しなさい」

評価「合格」
「本問のポイントをおさえ、よくまとまって
います・・・と書いてあった。解答のポイン
トを印刷した紙が貼ってあって、ABCの評
価は書かれていなかった」

参考文献「簿記論Tの教科書の他に会計学を
少々まとめただけ」

1.貸借対照表勘定
(1)資産
@流動資産
a当座資産
 現金、預金(当座預金、普通預金、定期預
金、通知預金、郵便貯金など)、受取手形、
売掛金、貸倒引当金、有価証券(一年以内に
処分する目的で所有するもの)、前払金、前
払費用、未収収益、短期貸付金、未収金、立
替金、仮払金。
b棚卸資産
 商品、製品、原材料、仕掛品。
A固定資産
a有形固定資産
 土地、建物、構築物、機械、船舶、車両運
搬具、建設仮勘定。
b無形固定資産
 営業権(ただし有償取得した場合のみ)、
特許権、商標権、実用新案権、意匠権。
c投資その他の資産
 投資有価証券、長期貸付金、子会社株式、
子会社社債、長期前払費用。
B繰延資産
 創立費、開業費、新株発行費、社債発行費、
社債発行差金、開発費、試験研究費、建設利
息。
(2)負債
@流動負債
 支払手形、買掛金、前受金、未払費用、前
受収益、短期借入金、未払金、預り金、仮受
金。
A固定負債
 社債、長期借入金、退職給与引当金。
(3)資本
@資本金
 資本金。
A法定準備金
a資本準備金
 株式払込剰余金、減資差益、合併差益。
b利益準備金
 利益準備金。
Bその他の剰余金
 任意積立金、当期未処分利益。
2.損益計算書勘定
(1)収益
@営業収益
 売上。
A営業外収益
 受取利息、有価証券利息、受取配当金、仕
入割引、有価証券売却益、雑益。
B特別利益
 固定資産売却益、投資有価証券売却益、前
期損益修正益。
(2)費用
@営業費用
a売上原価
 売上原価。
b営業費
ア販売費
 販売員給料、販売手数料、広告宣伝費、貸
倒引当金繰入、貸倒損失。
イ一般管理費
 事務員給料、退職給与引当金繰入、減価償
却費、租税公課、支払家賃、通信費、水道光
熱費、消耗品費。
A営業外費用
 支払利息、割引料、社債利息、売上割引、
有価証券売却損、雑損。
B特別損失
 固定資産売却損、投資有価証券売却損、災
害損失、前期損益修正損。
3.特殊な勘定
@混合勘定 総記法にもとづく商品勘定では、
商品販売時にその売価を貸方に記録するが、
その金額は「原価+販売損益」を含んでいる。
 このように「資産の増減と損益の発生を併
有する勘定」を混合勘定という。
A統制勘定 総勘定元帳に一個の勘定として
記録されている内容が、補助元帳においては
取引先・人名・品目などに分けて記録され、
「合計⇔詳細」という形で相互に統制されて
いる勘定を統制勘定という。売掛金や買掛金
がこれにあたり、補助元帳では取引先別の詳
細が記録されている。
B評価勘定 ある勘定の増加・減少を意味す
る「その勘定に従属的な勘定」を評価勘定と
いう。受取手形や売掛金に対する貸倒引当金
や、建物に対する減価償却累計額などである。
C対照勘定 二つの勘定が相対しており、同
一金額で同時に発生し同時に消滅する勘定を
いう。退職給与引当金と引当預金や、裏書手
形義務見返と裏書手形義務である。
D備忘勘定 名目的な金額で記録することに
より、帳簿上からの除去を避け、備忘を目的
として記録されている勘定をいう。
E決算勘定 決算時に帳簿を締切るにあたっ
て設定される勘定をいう。決算残高勘定と集
合損益勘定がある。決算残高勘定には資産・
負債・資本が、集合損益勘定には収益・費用
が振替えられる。